太宰

「今キスしたよね?」「うわびっくりした」突然ガバッと起き上がってきた「したよね?」「ええ何、そんな嫌だったの」「したのかどうか訊いてるんだけど」「したよ」「だよね」目をカッ開きながら、めっちゃ確認してくる「ということは私のことが好きなんだよね」「は? いや、そういうわけじゃないけど」「そうでなければ寝ている時にわざわざキスをする道理がない。君は私のことが好きなんだ」「いやそういうわけじゃ」「じゃセフレじゃなくて恋人ってことでいいよね。恋人なら一緒に死んでくれるよね」「まじで話聞いて」



フョードル

「え」吃驚して思わず起き上がる「あ起きてたの」「え、いえ、はあ」「なに狼狽えてんの」可笑しそうに短く笑った横顔に心を奪われている場合ではない「あの、今キスしました?」「したよ」さらっと言われた「え、えっそれはどういう、」驚きのあとにじわじわと迫る嬉しさ、そして湧いてくる希望。もしかしてぼくは彼女にとってただのセックス・フレンドではない?「どういうって?」「あ、の、何故キスしたんですか」「え、したくなったから?」何故疑問形なのだろう「別に深い意味はないよ」……本当に深い意味はなさそうだ。撃沈。しかし、こうして振り回されて喜んでいる自分がいるような



確認も出来ずウジウジする中原

「あれ?」今日は珍しく中也のほうが早く起きていた「おはよー、今日早いね」「ん? あぁ」どこかうわの空な返事。まだ眠いのかも「眠いならまだ寝てたら?」「んや、」「??」なんだか態度が変だ「……もしかしてわたし昨日なんかやらかした?」「、」「寝相悪かったとか?」「……。手前さァ、」やっと口を開いたと思ったら何やら真剣な顔つきをしてきたから、ちょっと怯んでしまった「え、なに」「…………や、何でもねェ」「え、なにほんと」「ホント、何でもねェから。……なまえの好きな紅茶淹れといたぜ。いいから、朝飯にしよう。俺と、食ってくれるよな?」「……なにその確認、いいに決まってるじゃん」「そうか、」そうしてやっと今日、「良かった」初めての笑顔を見せた。本当に何



翌日からめっちゃ彼氏面する澁澤

「♪」「……?」散歩中、何やら上機嫌の澁澤がめっちゃぴったりくっついてくる。てか一緒に散歩なんかしたことないのにどういう風の吹き回し?「なまえ、寒くはないか」「え全然……てかあつい、離れて」「ふ、照れ隠しか」「??」まじで何「そんなことをしたって、私には全てお見通しだ」本当に何?